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事始めのリース

2007.01.25

思い出深い、ちょっと特別なリースがあります。
それは、『Twiggy Wreath』と呼ばれていて、白樺の枝だけで作られたもの。
自由が丘にあったデポー39では、迫力のあるディスプレイとして、
また、ドライフラワーのレッスンカリキュラムにも組み込まれていました。
主役が枝である事にまずは驚き、そのナチュラルスタイルにもおおいに魅せられた、
私にとっては、習い事始めとも言えるリースです。

ディマージュの生徒さんであるSさんのご友人から、昨年の暮れ、
この懐かしいリースのご注文がありました。
その直前には、直径60cm位の特大Xmasリースをお届けしたばかり。
以前デポー39で買われた、同様のリースを玄関ドアに飾ったところ、
見る度に嬉しく、幸せなクリスマスでしたと、打ち合わせの際にお話下さいました。
『Twiggy Wreath』もその時に店内で見られて、今回のオーダーに。
お正月明けに飾りたいとのご希望で、もう1点、春らしいリースもお作りする事になりました。

ところが、ひとつ大きな問題が。材料の白樺の確保です。
資材として販売されているものは、輸入品が多く、枝は華奢で、まっすぐ。
出来れば、太さも様々混ざった、暴れた感じの枝先が欲しい…。
そんな時です。アトリエに1本の電話が。
「白樺の枝ってお使いになりますか~?」!!!
「ハイ!つっ、使います。使いますっ。探してましたぁ~。」
大喜びで、送っていただきました。しかも、どっさりと。(涙)
この旨、ご依頼のA様にすぐにお電話したのは、言うまでもありません。
そして、仕上がったアレンジがこちら。

2007order_03.jpg  今度は普通サイズです。  

さらに、別の生徒さんから、こんなご要望も。
「久し振りにホリゾンタルやりたいです。昔の最近片付けたので。」
…随分昔だったはず。また違う涙です。(笑)
枝をベースにしたホリゾンタル、出来ます。やりましょう、やりましょう!

ワクワクした習い事始めのリースは、計らずも、今年の仕事始めになりました。
それにしても、こんなタイミングの良い展開って。何かの啓示でしょうか。
初心に立ち戻り、新鮮な気持ちでおやりなさい、かもしれません。

これはオマケの話ですが。
実は、教室の名前を『Twiggy Wreath』にしようかと決めかけていました。
でも、原点にこだわり、何か前に進まない感じがして、再考。
コラムにも載せたネーミングの経緯には、こんな前章もありました。
そして、『Dimages』は、迷いもなく、すっと馴染んで決定したのでした。

スタートの頃から今まで、振り返りながらの仕事始め。
楽しくもあり、かなり背筋も伸びたかな。