2007.03.31
3月末をもって引退を表明されていた、世界的オーボエ奏者の宮本文昭さん。
そのファイナルコンサートに出掛けてきました。
何が何でも!と、チケットを手に入れた時の安堵感は、
最終電車にやっと間に合った感じに似ています。
実は、ファンを自認するも、歴史は…すごく浅く、なんと今年に入ってから。
ぎりぎりのところで機会を得て、「ホント良かった~」と、なった訳です。
きっかけは、アトリエ用に買った1枚のCD。
ヒーリング系コンピレーションの代表格『image』シリーズの中でした。
レッスンの時、音楽は欠かせませんので、毎月楽しみに選びます。
2月のレッスンで『image5』をかけた時は、オープニングから声が上がりました。
それは「オペラ座の怪人」で、Aさんお気に入りの1曲だとか。
その反応を受け、ライナーノーツ(解説文)片手に、以下の会話になりました。
私:3曲目が特に好きなんです。
NHK朝の連続テレビ小説「あすか」のテーマ曲。「風笛」…。
私:韓国映画「私の頭の中の消しゴム」でも使われていて。この映画も大っ好きで。
私:宮本さん?ハイ、そうですね。宮本文昭さん。エッ、引退?
私:アッ!そういえば、テレビでやっていましたね。あの方が宮本さん!
演奏前、何回も歯磨きして、完璧に口内をクリーンにするって。
私:え~、引退って、いつですか?
レッスン後、それが来月と分かり、吃驚。本当に最終電車だと焦りました。
そんな経緯で臨んだファイナルコンサート。かなりの緊張感があったのですが…。
アレレ、いいの?こんなに楽しくて。
素晴らしい演奏を繋ぐ、宮本さんのMCもまた一流で、会場を沸かせます。
そして、それ以上の説明は…。野暮になってしまいそうです。止めておきますね。
ご自身もお好きだとおっしゃっていた桜の頃。
その満開の時に、最高のプレイを終了される宮本さんです。
「何故?」と、惜しむ声を、キスマーク付きのウインクでかわされていました。(笑)
※プログラムに付いていたシールが粋でした。
なりたてほやほやのファンは、サイン会の行列に気後れし、会場を後にしました。
※コンサート終了が22時位、サイン会終了までさらに2時間!とか。
お花見や送別会などの人々で混雑する帰り道。
これからのご活躍に期待が膨らむ一方で、
絡み癖のある酔っ払いみたいに、「散らないで~」とも叫んでみたいファイナルでした。
追記
会場で、CDを2枚買いました。来月のレッスンは、こちらでいきますよ!