2009.08.21
そうそう。レトロな温泉街もタイムスリップしたみたいな不思議ワールドだったけど。少し前に観た舞台は、また別格。初めて覗いた知らない世界、でした。ポッキーのCMなど多方面で大活躍の振付家であり、アーティストの香瑠鼓さんがプロデュースされたダンスパフォーマンス公演。台詞は最小限で、言葉に代わる表現は、全て身体の動き、しかも『即興』なのです。普段なら、それ程使わなくても済む想像力もフル稼働させて、『観劇』ならぬ『感劇』。真夏の夜の夢のような世界に紛れ込む…。
表現は日によっても変わるのだとか。
舞台は三部構成。第一部は、能の演目【班女】をベースに、タップ、和楽器なども取り入れたダンスパフォーマンス劇。第二部は、日本舞踊とラップの斬新なコラボレーション。第三部は、観客からの『お題』に応える形で、即興ライブ。香瑠鼓さんから「日本的、和なものを」と、指名された友人のお題は、「鯉のぼり」。舞台上のパフォーマー達は、それぞれが思うままに表現しながらも、互いの呼吸は徐々に整い、ひとつにまとまっていくのです。お見事!
即興は、言葉を超えたコミュニケーション手段と、パンフレットにはありました。言葉を介さずとも、イメージが共鳴し合うのは、確かに面白い瞬間です。それにはやはり、しなやかな感性と身体が必要でしょうか…。
感性はともかく、身体の方は、取りあえずL字に近い前屈から。地道に鍛えて行かねばなりません。ハァ~。